AERO TECHNOLOGIES Inc.
大型設備用断熱材の世界標準は発泡ゴム製です
近年の日本では急激な気候変動や温暖化の影響によって、高温多湿の亜熱帯地域化しており、湿気や水に強くない既存の一般的な断熱材では対応できない断熱環境へと大きく変化してきています。
これから予想される厳しい環境において、既存の断熱材では結露の制御が難しく、保温材下腐食(Corrosion Under Insulation, CUI)などの発生リスクが増加し、補修にかかるコストや廃棄物の増加といった課題が生じる恐れがあります。
主な断熱材の気泡構造
繊維系
繊維構造で綿と同様に水分(湿気)を吸収し易く断熱性能が急速に低下していきます。防湿施工が施されますが継ぎ目や破れ目からの水分吸収を防ぐことは難しく、防湿材が目隠しとなり内部結露による配管の金属腐食が起きてしまう恐れがあります。
繊維系
ポリスチレン
発泡させたポリスチレン粒子を接着させた断熱材で接合気泡構造となっています。接合面には水分が通過できる隙間が空いているため、防水剤を表面に塗りますが、長期間の使用や地震など外的要因でヒビが入り、水分を吸水し、断熱効果が下がると同時に結露の原因ともなります。
発泡ゴム
EPDMやNBRなどのゴムを発泡させた小気泡の集合体で、完全独立気泡構造となっています。それぞれの気泡壁は厚く弾性に富んでいるため衝撃に強く、ほとんど吸水もしないため断熱効果が高く、長期に渡って品質を保つことができます。
世界標準となっている発泡ゴム製の断熱材は、当社が扱うエアロフレックスの他、アーマフレックスやケーフレックスなどがあり、世界的にも半導体工場などの精密機器工場をはじめとして、データセンターや医薬品・食品工場、病院・大学・空港など多くの大型施設で広く採用されています。
発泡ゴム断熱材のメリット
短工期
湿気を吸わず防湿施工が不要のため少ない工数で施工が可能です。湿気や水を気にする必要がないため、現場搬入前に工場などでダクトや配管への施工が可能となるため現場での工数を削減可能です。さらにカット済みの役物があるため現場での加工を最小限に抑え、施工が簡単なため経験の浅い作業員でも素早い施工が可能となり現場の短工期に貢献します。
トータルコスト削減
防湿施工が不要で、工場での事前施工や、現場施工の簡便化による専門職人の省人化により、断熱施工のコスト削減が可能です。
高い防湿性と耐候性により長期にわたり性能を維持できるためとランニングコストの面においてもコスト削減に貢献します。
粉塵の抑制
繊維系断熱材では防湿材の劣化や少しの傷によって素材の繊維や埃などが空気中に飛散しますが、ゴム製断熱材は素材が飛散することがないため、室内環境の品質を高く保つことができます。
※繊維系断熱材は施工時及び解体時に発生する細かい繊維による作業員の人体への影響を考慮し、世界では使用が禁止されているプロジェクトや現場もあります。
※エアロフレックスはリサイクルの取り組みも行っており、
持続可能な社会の実現に大きく貢献できる建設資材となっています。
サービス
断熱工事
経験豊富な協力会社の断熱工事業者様が中心となり施工を行います。ご指定の断熱工事業者様が発泡ゴム断熱材に不慣れな場合や未経験の作業員が施工する際には、当社よりスーパーバイザーの派遣を行い、現地にて取り扱いをアドバイスすることも可能です。
カットマシン派遣
プレバブ加工品の製造を行うカットマシンを現場内もしくは現場付近の作業場に用意致します。急ぎの注文に対し対応することが可能なため、不足資材調達のリードタイムを減らし工期遅れ対策となリます。
当社オペレーターと直接打ち合わせができるため細かいカット依頼ができるメリットがあります。